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ピルの誕生は、1950年代にアメリカで活動していた女性運動家マーガレット・サンガー女史に由来します。
当時のアメリカでは、人工妊娠中絶が繰り返されており、そんな状況から女性たちを救いたいと考えていたサンガー女史は、ニューヨークでのある晩餐会に出席し、そこでグレゴリー・ピンカス博士と出会いました。サンガー女史は博士に「女性が自ら簡単に行うことができる確実な避妊法はないものか」と相談を持ちかけました。ピンカス博士は妊娠している間に排卵が起こらないのは、その期間に胎盤から大量に分泌される黄体ホルモンの影響であると考え、避妊への応用を思いつきました。
ピンカス博士は動物実験を重ね、多くの研究者と女性の協力のもと臨床試験を行い、1955年、東京で開催された第5回国際家族計画会議の席で、黄体ホルモンを服用することで排卵が抑制され、避妊できることを発表したのです。
しかし、この方法では黄体ホルモンの量がかなり多かったため、副作用も少なくありませんでした。このため、黄体ホルモンの量を少なくしつつ、避妊効果を高めるために、卵胞ホルモンを少量加えるなど、さらに様々な研究がすすめられていきました。そして、1960年、アメリカにおいて世界で始めてピルが発売されたのです。
アメリカに続き、ピルは多くの国々で発売され、その高い避妊効果から急速に普及しました。しかし、1960年代から70年代にかけて、ピルの普及に伴い、まれですが血栓症も報告されるようになり、その対策として、卵胞ホルモンと黄体ホルモンを減らす研究が重ねられていきました。例えば、少ない量でも効果の高い黄体ホルモンや段階型ピルの開発がそうです。
このように、多くの女性がより安全に服用できるために、様々な工夫がされ、少ないホルモン量で、高い避妊効果を発揮することのできるOC(低用量ピル)へと至ったのです。 |

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