OCIC

OCの処方に年齢制限はありますか?
医学的禁忌がない限り、生殖可能年齢の如何なる時期においてもOC(低用量ピル)を使用してもよい。*
以前は、エストロゲンの作用によって長管骨の骨端線の早期閉鎖が促される結果、低身長になると危惧されていましたが、いったん月経が起こると、その後、外因性のエストロゲンが投与されても最終身長が変わることはありません(Brenner, P.F.: Contraception. In Lavery, J.O. and
Sanfilippo, J.S(. eds.)Pediatric and Adolescent Obstetricsand Gynecology, p. 243(- New York: Springer-Verlag)。これが初経後であればOCの服用を開始してもよい根拠となっています。また、欧米では妊娠の可能性がある限り、閉経までOCを、その後はホルモン補充療法(HRT)をという考え方が定着しているように、医学的禁忌がない限り閉経までOCを使用することに問題はありません。
わが国では老若男女を問わずコンドームによる避妊のみに偏っていますが、フランスなどの例でみるように、性行動が活発でしかもより確実な避妊を要求される世代はOCを、出産はしたものの数年間の間隔をあけたいときには子宮内避妊具(IUD)を、産み終え世代には不妊手術をというのが、理にかなった避妊法選択の方法だと考えられます。

*日本産科婦人科学会編:低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン改訂版(2006)

OCを選ぶ女性たち:年代別傾向(フランス)*1*2

※15〜19歳のデータは、出典2)より抜粋。20〜49歳は出典3)より抜粋。
出典2)における「その他の方法」とは、withdrawal/rhythm/diaphragm/cap/female condom/spermicides など。

*1) Jacqueline E. Darroch, et al.: Teenage Sexual and Reproductive Behavior in Developed Countries/Can More Progress Be Made?,
Occasional Report No.3, p33(2001)
*2) Laurent Toulemon&Henri Leridon: Contraceptive Practices and Trends in France, Family Planning Perspectives, 30(3)114(1998)