 |
OCの服用により静脈血栓塞栓症(VTE)のリスクは高まりますか? |
 |
VTEリスクはOC服用により3〜5倍増加しますが、もともとVTEリスクは低値(OC非服用者で10万人当たり年間5例:0.005%)です。
生殖年齢の女性ではVTEは稀であり、OCによる絶対危険度は低いといえます。 |
|
VTEとは、血液が固まりやすい人に起こる病気で遺伝的な要因が考えられます。 OC服用前の詳細な検査が行われていても、事前に発見できるものではありません。したがって、VTEの既往がないか、家族歴はどうかなど問診をきちんととる必要があります。ただ日本人に先天的に血液が固まりやすい体質の人が少ないことは幸いなことです。
さらに、OCを服用しない女性のVTEの発症率は10万人に5例、OC服用者では10万人当たり15〜25例程度ですが、一方、妊娠している女性では10万人に60例と言われていますので、OCを服用して確実な避妊を行うことの大切さはいうまでもありません。
エコノミークラス症候群のように、長時間飛行機に乗ったりするとVTEなどが起こる場合があります。OC服用中の女性は、その危険性が高まると言われていますので、アルコールを飲み過ぎない、できるだけ体を動かすようにするなどを心掛けさせてください。
なお、ノルエチステロンまたはレボノルゲストレル含有OCによるVTEリスクのほうが、デソゲストレル含有OCよりも低値であるとされていますが、さまざまなVTEリスクについてもれなく指導を行なえば、第一選択薬としての使用に不適切なOCはなく、女性の選択に委ねることができます。
|