OCIC

OCの服用により乳癌のリスクは高まりますか?
OCと乳癌に関する最新の研究では、OC服用によるリスクの増加は認められていません。
乳癌におけるホルモン要因に関する欧米の共同研究班は、1996年、25ヵ国で実施された54の疫学試験から症例数53,297例、対照群100,239例について個々のデータを再解析しました。その結果、現在OCを服用している女性のリスクは、OCを服用していない女性に比べ1.24倍であり、また、OCの服用を中止してからのリスクは、中止後1〜4年で1.16倍、中止後5〜9年で1.07倍、中止後10年以降では1.01倍と報告しています。特に若い女性がOCを服用した場合の乳癌リスクが高いとの報告もあります。(Collaborative Group on Hormonal Factors in Breast Cancer: Breast cancer and hormonal contraceptives, Lancet, 347, 1713, 1996) しかし最近、OCの服用が必ずしも乳癌のリスクを増大させないことが研究で明らかにされています。大規模な症例対照研究によるもので、35〜64歳の女性のうち、4,575人の乳癌患者と、対照として抽出された4,682人に対して行われたインタビュー調査です。CDC(The Centers for Disease Control and Prevention)が取り纏めを行いました。これによると、1994年から1998年の間に初めて浸潤乳癌と診断された患者のうち、77%がOCの服用経験があると回答し、対照の79%と比べて決して高くないことが判明しています。OC服用が15年を超える場合でも相対危険度は1.0、OC中のエストロゲン含有量が高い(0.7-0.8)、低い(0.9-1.0)、OC服用中止後でも現在服用中(1.0)、20年以上前に中止(0.9)という結果であり、従来からOCの重いリスクの一つとして警告されてきた乳癌との関連性が否定されたことはOC服用者にとっては朗報となっています。

乳癌リスク*1

対象・方法:35〜64歳の女性に1994〜1998年インタビューを実施し、乳癌患者4,575名と対照群4,682名にてOCと乳癌の関係を調査。(海外データ)
*1) Marchbanks PA, et al.: Oral Contraceptives and the Risk of Breast Cancer, The New England Journal of Medicine, 346, 2025(2002)